お寺に泊まって、朝のおつとめに出る。

ウェルネスツーリズム_宿坊_お寺に泊まる

朝6時半。まだ空気の冷たい本堂に座って、お経を聞いています。何を言っているのかは、正直なところわかりません。それでも、木の床の冷たさと、読経の低い声と、線香のにおいだけは、しばらく体に残ります。

お寺や神社に泊まれる宿が、いま19軒。数は少ないのですが、ここでしかできない過ごし方があります。

目次

宿坊は、いまは誰でも泊まれます

もともとは参拝に来た僧侶や信者のための宿でした。いまは信仰のあるなしを問わず受け入れているところがほとんどで、予約サイトから普通に予約できます。

高野山には旅館やホテルがなく、参詣に訪れた人は宿坊に泊まる、というならわしが続いています。だから高野山の宿坊は数も多く、設備も整っています。福智院のように、山内で唯一という天然温泉を持つ宿坊もあります。

戸隠や談山神社のように、神社のそばの宿が同じような役割を担っているところもあります。このサイトでは、そうした宿もまとめて「宿坊・寺社」として数えています。

一泊の、だいたいの流れ

宿坊の、一泊のだいたいの流れ
宿坊の、一泊のだいたいの流れ

宿によって違いますが、高野山の宿坊だとこんな一日です。

  • 15:00/チェックイン。部屋は和室で、鍵のかからない襖だけ、というところもあります
  • 16:00/お風呂。宿坊の浴室は時間が決まっていることが多く、22時までというところが目立ちます
  • 17:30/夕食。精進料理を部屋か食事処で。肉と魚、それに匂いの強い野菜を使いません
  • 21:00〜22:00/門限。外から戻れなくなるので、夜の散歩は早めに
  • 6:00〜6:30/朝のおつとめ。参加は自由なところがほとんどです
  • 7:30/朝食。そのあと10時ごろまでにチェックアウト

朝が早いぶん、夜も早く終わります。テレビをつける気にならず、21時には眠くなりました。

はじめてでも、困らないように

正座ができなくても大丈夫です

本堂には椅子を用意しているところが増えました。足がしびれて途中で動くほうが気になるので、最初から椅子をお願いしてしまうのがいいと思います。

服装は、ふだんのままで

特別な格好はいりません。ただ、堂内は床に座ることが多いので、タイトなスカートはすこし難儀します。朝は想像よりずっと冷えるので、羽織るものをひとつ。

写真を撮っていい場所は限られます

本堂や仏像は撮影できないところが多いです。おつとめの最中はなおさら。迷ったら撮らない、で間違いありません。

精進料理は、思ったより重たいです

野菜だけだから軽い、と思って行くと、胡麻豆腐と高野豆腐と天ぷらと飛龍頭が並んで、しっかりお腹がいっぱいになります。アレルギーやヴィーガンへの対応は、事前に相談すれば応じてくれる宿坊が増えています。

泊まってみたい宿

和歌山県 恵光院 朝のお勤めに参加してみたい方 この宿を見る →

高野山の宿坊。毎朝の勤行と護摩祈祷があり、阿字観という瞑想や写経もできます。精進料理は生・煮・焼・揚・蒸の五法、醤油・酢・塩・砂糖・辛の五味、赤・青・黒・黄・白の五色という組み立てで、部屋まで運んでくれます。奥之院のナイトツアーは、宿坊に泊まった人だけの時間です。

和歌山県・高野山温泉 高野山温泉 福智院 高野山で唯一という天然温泉に入りたい方 この宿を見る →

高野山で唯一の天然温泉を持つ宿坊です。浴場は男女で趣が違い、「桃源」は露天の3つの浴槽がすべて高野槙造り、「天女」は岩風呂の露天と高野槙の内湯。入浴は15時から翌朝9時まで。写経と写仏のための部屋があり、朝は読経と法話に出られます。

長野県 旅館 横倉 宿坊(旧十輪院) 戸隠神社を歩いて参拝したい方 この宿を見る →

戸隠神社の中社から歩いて行ける宿坊。「かしこまらず、気軽に来ていただけたら」という構えで、宿坊というより山の宿に近い雰囲気です。食事は春の山菜、夏の高原野菜、秋のきのこ、冬の根菜を使った四季彩料理。女将さんは山菜料理の本を書いた方です。敷地の土蔵を生かした喫茶室もあります。

奈良県 多武峰観光ホテル 手を動かして心を落ち着けたい方 この宿を見る →

談山神社のそばに建つホテルです。滞在中は何度でも参拝できるフリーパス券があり、朝は8時半の開門とともに入って、8時40分から15分ほどの朝拝に加わります。寺でいう写経にあたる祝詞の浄書も体験できます(要予約・2,000円)。大浴場は滝の流れる岩風呂で、サウナ付き。

東京都 静山荘<東京都> 滝行を体験してみたい方 この宿を見る →

東京・御岳山の宿坊。滝行のコース(1泊2食・滝行2回・クリスタルボウル2回で18,150円)のほかに、滝に入らない瞑想コース(17,050円)があります。滝までは山道を30分歩くので、靴だけはきちんとしたものを。夕食のあとには笙の演奏を聴く時間があります。

福岡県 玄海旅館 昔ながらの銭湯に入ってみたい方 この宿を見る →

福岡・宗像の神湊にある旅館です。宿に併設された銭湯「湊の湯」には、全国に3人といわれる銭湯絵師のひとり田中みずきさんが描いた壁画があります。世界遺産の宗像大社で座禅を組めるほか、地元の漁師さんと海に出て釣りをする体験も。釣った魚はその晩の夕食になります。

19軒を見る

宿坊・寺社として記録した19軒を、下のページに並べています。

宿坊・寺社に泊まれる宿 19軒を見る

おつとめや体験の時間、門限、精進料理の内容は宿坊ごとに違います。法要のある日は受け入れを止めることもあるので、予約の前に宿坊へご確認ください。

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