Columnコラム
ウェルネスツーリズムJAPAN編集部|2026年10月時点の台帳をもとに
海辺の温泉に入って、こんなふうに思ったことはありませんか?
- うっかり口に入って、しょっぱくて驚いた
- 上がったあと、肌がすこしつっぱった
- 上がり湯をしたほうがいいのか、わからない
理由を知らないまま入ると、「変わった湯だな」で終わってしまいます。知っていれば、同じ湯がもっとおもしろくなります。
その湯は、塩化物泉かもしれません。溶けている成分のうち、塩化物イオンが多い温泉のことです。海まで歩いて行ける宿552軒のうち、312軒が塩化物泉でした。
この記事では海辺の湯がしょっぱい理由(化石海水)、塩化物泉に入ったときの感じ、泊まってみたい宿を紹介します。
- 552軒海まで2km以内の宿
- 312軒そのうち塩化物泉
- 半分以上海辺の宿に占める割合

Chapter01
海辺の湯がしょっぱい理由|化石海水

海辺に塩化物泉が多いのは、地下に閉じ込められた昔の海水が湯のもとになっている場合があるからです。「化石海水」と呼ばれます。
青森の鯵ヶ沢温泉 水軍の宿は、30万年前の海水が湧き上がったものだと説明しています。いま入っている湯が、人が生まれるより前からそこにあった海だと思うと、すこし気持ちが変わります。
ただし、海辺だからかならず塩辛いわけでもありません。同じ海沿いでも、アルカリ性の単純温泉が湧いているところもあります。湧き方と地層の話なので、海との距離だけでは決まりません。
紹介する宿の泉質
| 宿 | 泉質・湯の使い方 |
|---|---|
| 青森・鯵ヶ沢温泉 水軍の宿 | ナトリウム・塩化物強塩泉。30万年前の海水が湧き上がった化石海水を、加水してかけ流し |
| 北海道・湯の川温泉 笑 函館屋 | ナトリウム・カルシウム-塩化物泉。加水も加温もしない100%かけ流し |
| 和歌山・白浜温泉 白良荘グランドホテル | 源泉「生絹湯」はナトリウム・塩化物強塩泉 |
| 三重・はいふう<渡鹿野島> | ナトリウム・カルシウム塩化物泉、源泉温度26.3度 |
Chapter02
塩化物泉に入ったときの感じ
上がったあとも、あたたかく感じることがあります
塩分が肌に残って汗の蒸発をおさえるから、と説明されることが多いです。実際、上がったあとしばらく体があたたかいままだという感想はよく聞きます。ここは体質にもよるので、そういうものだと言い切るつもりはありません。
「強塩泉」は、かなり濃いです
浴槽の脇に貼ってある温泉分析書に「ナトリウム・塩化物強塩泉」とあれば、成分がとくに濃い湯です。長く入っていると体に負担がかかるので、短く入って上がって、また入る、という形のほうが向いています。
上がり湯をするかどうか
成分を肌に残したいという人と、つっぱるのが気になる人がいます。宿によって案内が違うので、浴室の掲示にしたがってください。肌が弱い人は、軽く流してから出るほうが安心です。
傷にしみます
これは経験した人が多いと思います。ひげ剃りや脱毛の直後、日焼けのあとは、その日は避けたほうがいいです。
Stay泊まってみたい宿
泊まってみたい宿
青森県・鯵ヶ沢温泉
鯵ヶ沢温泉 水軍の宿
船をかたどった露天風呂に入ってみたい方
30万年前の海水が湧き上がった化石海水の湯を、加水してかけ流しで使っています。泉質はナトリウム・塩化物強塩泉。「安東水軍」をかたどった船の形の露天風呂があり、夜は星を見上げながら入れます。ほかに熱湯、小石の上を歩く足つぼの湯、水風呂、サウナ。姉妹館の大浴場も使えます。
この宿を見る →北海道・湯の川温泉
湯の川温泉 笑 函館屋
加水も加温もしない湯に入りたい方
函館・湯の川の全26室。ナトリウム・カルシウム-塩化物泉を、加水も加温もせず100%かけ流しで使っています。湯温の管理のために温泉職人が手をかけている、と書いてあります。岩の浴場とタイルの浴場にそれぞれ露天と内湯があり、夜と朝で男女入れ替え。15時から翌朝4時まで開いています。
この宿を見る →和歌山県・白浜温泉
白浜温泉 白良荘グランドホテル
白良浜を一望する露天風呂に浸かりたい方
白良浜に面したホテル。源泉「生絹湯(すずしのゆ)」はナトリウム・塩化物強塩泉です。海と空が一続きに見える露天風呂と、波打ち際に近い石造りの半露天があり、15時から25時と朝5時から9時半で男女入れ替え。かけ流しの貸切風呂は時間枠を選んで予約します。
この宿を見る →和歌山県・紀州温泉
紀州温泉 雑賀の湯 双子島荘
淡路島を望む露天風呂で夕景を眺めたい方
和歌山市雑賀崎の海辺。2019年にできた露天風呂付き大浴場から、夕陽百選に選ばれた紀淡海峡の夕景と淡路島が見えます。夏は無料のオーシャンビュープールが開きます。食事は雑賀崎漁港と和歌浦漁港の魚が中心です。
この宿を見る →三重県
海を望む全室露天風呂の宿 はいふう<渡鹿野島>
14の浴槽を朝夕で湯めぐりしたい方
三重・渡鹿野島。船で渡る小さな島の宿で、全室に露天風呂が付きます。泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉、源泉温度26.3度。最上階の展望大浴場から的矢湾と朝焼けを望めます。貸切風呂は「花」と「海」の2つで、45分2,200円。チェックイン後の先着順です。
この宿を見る →Q&Aよくある質問
よくある質問
海辺の温泉は、かならずしょっぱいのですか?
かならずではありません。同じ海沿いでも、アルカリ性の単純温泉が湧いているところがあります。湧き方と地層の話なので、海との距離だけでは決まりません。
「化石海水」とは何ですか?
地下に閉じ込められた昔の海水のことで、湯のもとになっている場合があります。青森の鯵ヶ沢温泉 水軍の宿は、30万年前の海水が湧き上がったものだと説明しています。
「強塩泉」とは何ですか?
浴槽の脇の温泉分析書に「ナトリウム・塩化物強塩泉」とあれば、成分がとくに濃い湯です。長く入っていると体に負担がかかるので、短く入って上がって、また入る、という形のほうが向いています。
上がり湯は、したほうがいいですか?
成分を肌に残したいという人と、つっぱるのが気になる人がいます。宿によって案内が違うので、浴室の掲示にしたがってください。肌が弱い人は、軽く流してから出るほうが安心です。
ひげ剃りや日焼けのあとに入っても大丈夫ですか?
傷にしみます。ひげ剃りや脱毛の直後、日焼けのあとは、その日は避けたほうがいいです。持病のある方や妊娠中の方は、入る前に宿と主治医に確認してください。
List一覧
海が近くて塩化物泉の宿312軒の一覧
海まで2km以内で、塩化物泉の宿として記録した312軒を、下のページに並べています。
泉質は各施設の公式サイトや温泉分析書の表記をそのまま転記しています。効能について言い切ることはしていません。持病のある方や妊娠中の方は、入る前に宿と主治医にご確認ください。
Columnほかのコラム
ほかのコラムも読む
Aboutこの記事について
編集部が情報を整理して書いた記事です
この記事は、ウェルネスツーリズムJAPAN編集部が、全国の宿の公式サイト情報を収集し、独自に整理した情報をもとに執筆しています(2026年10月時点)。ウェルネスツーリズムについては、ウェルネスツーリズムとはをご覧ください。






